理由を聞けば、納得せざるを得ませんでしたけれど、
本当に残念で、我が家の食生活が変わりそうです。
私のすんでいる佃にある魚屋“魚よし”さんの話です。
通勤途中にあるので、いつも電話で注文をして、帰りに取りに行きます。
元々料理好きと、明石の海の幸が届く芦屋に住んでいた事で、
お魚にとりつかれました。
一日中、見ていても飽きないピカピカのお魚が並んでいて、
もう、どれほど感動したでしょう。
赤貝は、貝のまま売っているので、
お店の奥で、赤貝の処理の仕方を教えてもらったり、
きすの糸づくりを教わったり…
まるで料理教室にでも通っているように、お魚屋さんに日参したものです。
それから今度は静岡に住んでいたものですから、
カツオをさばくのは朝飯前というほと腕を上げました。


今は築地の側に住んで、新鮮なお魚に恵まれたのですが、
その中でも、“魚よしさん”のお魚は、絶品でした!!!
料亭でも使えそうな行きの良いお魚が、食卓に並ぶのですから、
ほっぺたがおちっぱなしですし、
新鮮なお魚とは、こんな感触・こんな匂い・こんな味!
というのを本当に勉強させてもらいました。
この上等なお魚たちに体を作ってもらっているという実感を味わいながら、
“魚よしさん”があることの安心感で過ごしていましたけれど、
来月からどうしましょう…。
芦屋、静岡、東京と悲しい3回目の卒業です…。
今まで教えていただいた、知恵と知識で、
また、探すことにします。
私の食べ物の匂いを嗅ぐ“くせ”は、
食材の良し悪しが匂いにあることを学んでいるからでしょう。
その香ばしい香りをかぐと、お野菜でもお魚でも何でもかんでも、
香ばしさの中には、それぞれの食材の持つ
新鮮な“命”を感じるからだと思っています。
これからも嗅ぎまくりましょう!
今日は“魚よしさん”に行く最後の日です。
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